プロジェクト・ライフサイクル
プロジェクトの構成要素のプロジェクトライフサイクルを確認します。
PMBOKでは、以下のように記載されています。
プロジェクトは効果的にマネジメントされた場合は正常に完了することになるいくつかの重要な構成要素から成る。PMBOKガイド第6版
- プロジェクト・ライフサイクル
- プロジェクト・フェーズ
- フェーズ・ゲート
- プロジェクトマネジメント・プロセス
- プロジェクトマネジメント・プロセス群
- プロジェクトマネジメント知識エリア
プロジェクト・ライフサイクル
プロジェクト・ライフサイクルとは、プロジェクトが開始から完了までに経過する一連のフェーズ。フェーズは順次実施されることも、反復して実施されることも、重複して実行されることもある。
プロジェクト・フェーズ
関連のあるプロジェクトアクティビティの集まりで、一つ以上の成果物の完了を持って終了する。 プロジェクトのパフォーマンスを評価し、その後のフェーズでの是正処置や予防処置ををとる機会を提供する。
フェーズ・ゲート
プロジェクトフェーズ終了時にプロジェクトのパフォーマンス、進捗状況を照合される。
開発ライフサイクル
プロジェクト・ライフサイクルの中のプロダクトの開発、サービスまたは所産に関連付けられるフェーズ。
開発ライフサイクルは以下に分類することができる。
- 予測型ライフサイクル(Predictive life cycles)
スコープ、タイム、コストはライフサイクルの初期フェーズで決定される。スコープの変更は慎重にマネジメントされる。ウォーターフォール型とも呼ばれる。 - 反復型ライフサイクル(Iterative life cycles)
スコープはライフサイクルの初期に決定される。タイムとコストの見積りはチームの理解が増すとともに変更される。一連のライフサイクルを繰り返すことでプロダクトの機能が追加されていく。 - 漸進型ライフサイクル(Incremental life cycles)
所定の時間枠内で連続して機能を追加する一連の反復を通して作成される。成果物は最終の反復 の後に完了とみなすのに必要かつ十分な能力を持つ。 - 適応型ライフサイクル(Adaptive life cycles)
アジャイル型、反復型、漸進型。詳細なスコープは反復の開始前に定義され承認される。アジャイル型、変化駆動型とも呼ばれる。 - ハイブリッド型ライフサイクル
予測型と適応型の組み合わせ。内容が把握されている要素、要求が確定している要素については予測型のライフサイクルに従い、進化し続ける要素については適応型のライフサイクルに従う。
私は下記のように理解しています。 大きく分けると、予測型と適応型に分けることができる。 開発ライフサイクルはフェーズの一つであり、フェーズは重複して実行されることもあるので、同じプロジェクトに予測型で開発とアジャイル型の開発が同時に進むことがあり、そのことをハイブリッド型と呼ぶ。
重要なのはプロジェクト・ライフサイクルの分類ではなく、下記のことに柔軟に対応すること。
- 各フェーズで実施するプロセスを特定すること
- 適切なフェーズでプロセスを実行すること
- フェーズの期間、開始基準、終了基準を調整すること